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改善事例 

黒錆変化事例(マンション)

●設置物件:北海道内のマンション

●設置月日:平成15年6月設置

●設置機種:N-K25(受水槽入口)
      F-40(ポンプ入口)

【設置状況】

N-K25:受水槽入口

F-65:ポンプ入口
 
【水質検査結果】

●検査依頼機関:協業組合公清企業 環境測定分析所

●試料の種類:市水(住居室内台所)

試験項目
設置前
H15.6.9
設置後約2ヶ月
H15.8.20
設置後約1年半
H17.12.14
色 度(度) 2 <1 <1
濁 度(度) 3.0 <0.5 <0.5
鉄(mg/l) 0.16 0.06 0.03
水質検査実データ 実データ 実データ 実データ

【調査状況】

定期的に調査しやすいように、既存管にバイパスを施す。

既存管内部から2年半後に錆コブをサンプリング。

赤錆は2.5g採取できました。

設置前はほとんどが赤錆でしたが、2年半後には黒錆は1.5g採取できました。

赤錆は磁石に吸着しない。

黒錆は磁石に吸着する。

設置前は錆コブにより著しく管内部が閉塞しておりましたが、若干体積も減少し、上記の通り黒錆化が進んでいます。実際に蛇口からの赤水は解消しており、今後は安定して管の保全が進みます。

 



黒錆変化事例(温泉ホテル)

●設置物件:北海道内の温泉ホテル

●設置月日:平成17年7月テスト設置

●設置機種:FD-2540

【水質検査結果】

●検査依頼機関:協業組合公清企業 環境測定分析所

●試料の種類:冷温水系統循環水

試験項目
テスト開始日
H17.7.15
設置後1ヶ月
H17.8.10
設置後2ヶ月
H17.9.14
色 度(度) 42 1 <1
濁 度(度) 18 1.0 <0.5
鉄(mg/l) 0.46 0.10 <0.03
水質検査実データ 実データ 実データ 実データ



【テストピースについて】
日数の経過により、色がこげ茶色から白っぽくなってきている。これは表面のスケールや酸化物が溶解してきていることを示す。また剥離も一段と進行していることがわかる。
※配管を切断するときの振動などでも若干剥がれ落ちています。
 

【テストピース錆質の変化】

●テスト開始日
赤丸内は付着物を磁石で選り分けたところ。付着物のうち磁石に吸い付く量はわずかである。つまりほとんどがスケール物質と赤錆であることがわかる。※赤錆は磁石に吸い付かない。

●26日目
上記と同じく、付着物のうち磁石に吸い付く量はわずかである。

●61日目
付着物のうち磁石に吸い付く量は、上記より多い。つまり第四酸化鉄(黒錆)化が促進されていることがわかる。※黒錆は磁石に吸い付く。

上記写真にある付着物の総量約2.5gを磁石に吸着するものと、付かないものを二種類に分け、それぞれビニール袋に入れて、磁石に近づけた状態。
下図の上側のビニール袋は磁石にくっ付いている状態。下のビニール袋は磁石から離れているのが分かる。

磁石に吸着しているものは強磁性体であり、鉄分や黒錆である。

磁石から離れているものは非磁性体であり、カルシウム、マグネシウム、シリカなどのスケールまたはこれらの塩化物である。

 

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